【張さん厨房】「期待と違う！」が発見に変わる、本場仕様の青椒肉絲定食（札幌・北区）

2025年12月6日 2025年12月6日

monjiro_editor

平日のランチに「張さん厨房」を再訪しました。（2025年11月訪問）

前回の木耳と豚肉の卵炒め定食が印象に残っており、今回も期待を込めての訪問です。11時30分頃に入店すると、厨房から立ち上る煙が相変わらず強く、店内はややスモーキーな空気。しかし、それもまた現地の食堂を思わせる“本場感”の一部と捉えられます。

ランチメニューから「青椒肉絲定食」（980円）を注文しました。ほどなくして提供されましたが、見た瞬間に軽い違和感を覚えました。

一般的な青椒肉絲と異なり、具材は細切りのピーマンとじゃがいもが中心で、豚肉はごく少量。味付けもオイスターソース系ではなく、塩味ベースであっさりとした仕上がりです。

この構成は家庭的な日本式とは一線を画し、むしろ中国現地の家庭料理に近い印象を受けました。じゃがいものシャキシャキ感とピーマンの香りが強く、これはもはや別料理といえるほど個性的な一皿です。期待していた“王道の青椒肉絲”とは異なるため、やや肩透かし感もあったものの、悪くはありませんでした。

こうした意外性も「張さん厨房」らしさの一部です。日本人の味覚に寄せない姿勢はむしろ潔く、本場中華の奥深さを知る良い機会となります。店内の雰囲気や提供スピードも安定しており、メニューの幅広さを考えると、まだまだ探求の余地が多い店といえます。

今回は少々意外な体験でしたが、ひと皿ごとに新たな発見がある――そんな“通いたくなる中華食堂”です。次回は別の定食に挑戦してみたいと思います。

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